台湾・台中の南西に位置する「霧峰区」。
ある台湾映画の舞台となった自然に囲まれた可愛いらしい村のロケ地や、日本時代に台湾五大一族のひとつ「霧峰林家」の歴史が詰まった宅園などみどころがたくさんあります。
実際に訪れた観光場所の現地の様子やアクセス方法をまとめてご紹介します。
亞洲大学 Asia University
霧峰区にある私立大学である台湾メディアによる私立大学ランキング調で上位にランクインしており、最も美しい大学と知られています。こちらのアジア大学の西洋風建物の中には図書館と教職員オフィスがあります。大きくてとても迫力があります。
キャンパス内はとても広くて緑豊かで気持ちがいいです!
亞洲大学付属現代美術館
有名日本人建築家の安藤忠雄氏が設計したアジア大学のキャンパスの中にある現代美術館。
建物のガラス張りが非常に印象的でスタイリッシュです。忠雄氏は「この命が宿った建築物が社会の前に届きますように」と美術館前の石碑に言葉を残しています。
光復新村 GuangFu New Village
光復新村の現在は可愛らしい村並で穏やかの時間の流れを感じることができます。
この村の歴史は1950年代初期の中華民国政府が台湾に撤退した頃まで遡ります。1956年に設立された光復新村は第二次戦後、台湾で初のニュータウンでもあります。
カフェ、お菓子屋さん、軽食屋さんなどの飲食店から雑貨、衣服、植物を販売しているお店まで色々あります。
どこもお洒落で可愛らしいので全てが写真スポットです!
古い映画「好久不見」のシーンでも使われていてたロケ地。
緑が多く静かで落ち着いた雰囲気はとてもリラックスできます!!
住所:413台中市霧峰區光復新村<Googleマップ>
開園時間:村自体は年中拝観可能<お店の営業時間には注意して下さい>
921地震教育園区
実際に起きた大地震を忘れないようにと、被害にあった建物が保存されています。
1999年9月21日台湾中部を震源地を中心とするマングニチュード7強の大地震が発生しました。100年に一度と言われる大地震は激しい揺れが約1分以上続き、建物崩壊などの深刻な被害が広がりその結果、たくさんの犠牲者がでました。
保存されている壊れた建物が大地震の威力を物語っています。
住所:臺中市霧峰區坑口里新生路192號<Googleマップ>
開園時間:9:00〜17:00<月曜日は休館>
霧峰林家宮保地園區 Wufeng Lin Family Garden
台湾で唯一ここでしか見ることができない福州式木造舞台。実際は921大地震でこちらの8割の建造物が倒壊してしまいましたが、政府や学者方の協力のもと復元することができました。
舞台上の天井には牡丹の花の装飾が施されており、多くの富を得られますようにという縁起が込められています。
外の雰囲気ががらりとかわりタイムスリップしたかのように感じます!!
林家は台湾五大家族の一つで、太平天国の戦いに協力したり、清仏戦争に参加したりなどして多くの兵士達を保持していたり広い農業の敷地を管理したりなどしていて、清朝統治時代以降では台湾で最も影響力のある五大家族の一つになりました。
林家の外の屋根にコウモリが装飾されており良い運気が入ってくるようにという意味が込められています。ぜひ見つけてみて下さい!
入館料は大人1名で250元です。台中市民や学生の方<証明できる物必須>は割引料金で入館できます!
霧峰林家萊園
今は綺麗に修復されていますが、元をたどれば1875年ごろにこちらの庭園が造られ、1930年頃になると誰もが知る台湾の名勝となったみたいです。当時は台中12名勝の1でもありました。
特徴は山に寄り添い川に臨んでいる美しい庭園をイメージして作られており、天然地形を上手く利用して、空、人、山、水の混合された美しさを再現しているようです。
霧峰への行き方
台湾新幹線台中駅バス停14番乗り場から151号朝陽科技大学行きバスに乗車
・アジア大学へは羅厝駅または亞洲大學安藤館で下車
・光復新村へは坑口里<光復新村>で下車
・921地震教育園へは光復新村から徒歩約7分
・霧峰林家宮保地園區または霧峰林家萊園へは霧峰で下車
おすすめは151号のバスで最初にアジア大学で下車することです。そこからグーグルマップを使って指定の違うバスでも霧峰区の探索が可能です!
台湾公共交通機関使用の快適な旅をする際は*悠遊カード<Easy Card>をお忘れなく!! *台湾版ICカードのことです